副業と転職、どっちが正解?【診断リスト付き解説】

副業と転職、どっちが正解? 副業と転職

副業か転職か、迷うのは当然です

何十年も続いた日本のデフレ環境が終わり、食品や生活用品の値段が上がり続けるインフレ環境になりました。モノの値段が上がり続けるのに収入が変わらない・ほとんど増えない場合、生活は確実に苦しくなります。だからこそ、いまの給料では将来が不安…と感じているのではないでしょうか。

かといって、副業を頑張ってもほとんど収入が増えなかったり、むしろ道具を揃えるために出費がある場合、赤字のままになる可能性が心配です。また年収を増やそうと転職活動をしても、逆に年収が低くなったり、給料は変わらないのに仕事時間だけが増えるようなリスクがあります。

実際、多くの会社員が「副業か転職、どちらを選ぶべきか?」という悩みに直面しています。この記事では、あなたの状況や性格に合わせて副業と転職のどちらが正解かを診断リスト形式で分かりやすく解説します。

あわせて、それぞれのメリット・デメリットや、実際に年収アップにつながる行動までを具体的に解説していきます。

副業と転職、それぞれのメリット・デメリット

「収入を増やしたい」という目的は同じでも、副業と転職ではそのアプローチが大きく異なります。

副業は、現在の本業を続けながら、空いた時間で収入を増やす方法です。リスクを抑えて少しずつ成果を出すことが可能ですが、選択肢が多すぎて何をしたらよいのかすぐに分からず、また短期間で大きな収入を得られるような即効性は高くありません。

一方、転職は、職場や職種を変えることで、大幅な年収アップや働き方の改善を狙う選択肢です。即効性はありますが、職場の相性や年収ダウンのリスクもあるため、慎重な判断が必要です。

この2つの違いを理解し、あなたに合ったやり方を選択することで、どのように収入を増やすべきなのか進むべき道が明確になっていきます。

副業のメリット・デメリット

【副業のメリット】

  • 会社を辞めずに収入を増やせる
  • スキルや人脈を広げるチャンスになる
  • 独立やフリーランスの準備になる

【副業のデメリット】

  • 必要な時間の確保が難しい
  • 短期的には収入が少ない場合が多い
  • 勤務先によっては副業が制限される

転職のメリット・デメリット

【転職のメリット】

  • 一気に年収アップできる可能性がある
  • 労働環境や人間関係の改善が期待できる
  • 新たなスキルや経験を得られる

【転職のデメリット】

  • 転職活動に時間と労力がかかる
  • 入社後のミスマッチリスクがある
  • 試用期間や評価制度による不安定さ

年収アップのために必要な「視点」とは

年収アップというと、「いくら稼げるか」ばかりに注目しがちですが、実はそれだけでは長続きしません。本当に満足のいく働き方・収入を実現するには、“お金以外の視点”も持つことがとても重要です。

たとえば、副業にしても転職にしても、以下のような要素が収入以上に満足度を左右します:

  • 自分の時間はちゃんと取れるか
  • ストレスやプレッシャーは許容できるか
  • 将来的に伸びる分野であるか

こうした視点を持たずに「副収入の金額だけ」「年収だけ」で判断すると、たとえ収入が増えても「なんか違った…」という失敗につながりかねません。

ここからは、収入を増やすこと以上に大切な“バランス感覚”について見ていきましょう。

「収入を増やす」以外に大切なこと

年収アップを目指す際、多くの人が「今よりも収入が高いかどうか」だけを判断基準にします。しかし実際には、それ以上に大切なことがあります。それが、「ライフスタイルとの相性」です。

たとえば次のようなケースを考えてみましょう:

  • 今より年収が50万円アップしても、拘束時間が1.5倍になったら?
  • 年収は横ばいでも、好きな時間に働ける副業なら?
  • 家族との時間が失われたことでストレスが増えたら?

収入が増えても、「幸福感」や「健康」「自由」が減ってしまうようでは本末転倒です。だからこそ、副業や転職を考えるときには「自分の価値観」に合っているかも重要な判断軸になります。

時間、スキル、リスクのバランスを考える

副業や転職を選ぶときにチェックしてほしい3つのポイントが、「時間・スキル・リスク」のバランスです。

項目副業の特徴転職の特徴
⏱ 時間スキマ時間にできるが、寝る前や土日が削られる可能性あり勤務時間は変わらないが、転職活動中は忙しくなる
🧠 スキル自分の売り込みや新しいスキル習得が必要だが、自由度が高いスキル・経験・ポテンシャルでどれだけ貢献できるかが問われる
⚠️ リスク失敗しても本業があるので低リスク。ただし収入を得るまでに時間がかかる場合がある慢性的な人手不足のため年収アップの可能性は高いが、ミスマッチや年収ダウンのリスクあり

このバランスを自分の中でどう取るかが、後悔の少ない選択をするための鍵です。

特に「家庭がある」「自由な時間が限られている」などの事情がある人ほど、“長く続けられるか”という視点で考えることが重要です。

【診断】あなたは副業タイプ?転職タイプ?

ここまで副業と転職の違いや、選択する場合の注意点をお伝えしてきました。準備は整いましたので、あなたのタイプを診断してみましょう。

副業or転職チェックリスト

質問:以下の10個選択肢からYesとなる選択肢を数えてください

  • いまの会社の年収に強い不満はない
  • いまの仕事に適度なやりがいや責任を感じている
  • 職場の人間関係は比較的良好だと思う
  • 仕事のあとや週末などの休みに無駄な時間を過ごしたと感じることが多い
  • 全く新しい仕事に挑戦してスキルや経験を増やしたい
  • リスクはなるべく取りたくない
  • 平日に仕事以外の活動時間や仕事の休みが取りにくい
  • 扶養している家族がいる
  • 持っている経験やスキルを生かして稼ぎたい
  • 1日単位で成果が見えるのが好き
副業か転職か?Yesの数で判定チェックリスト10選

診断結果と解説

Yesが7個以上:あなたは副業タイプ
 今の仕事をベースに、無理なく収入を増やす方法が向いています。
 スキルを活かした副業や、将来の独立準備としての活動がおすすめです。

Noが7個以上:あなたは転職タイプ
 現状に課題を感じており、環境そのものを変えることが必要かもしれません。
 今の自分に合った職場や働き方を見つけることが、年収アップの近道になります。

Yes/Noが4~6個:どちらも可能性あり
 まずは副業で一歩踏み出し、並行して転職の準備も始めてみましょう。
 リスクを分散しつつ、未来の選択肢を広げることができます。

副業タイプのあなたにおすすめの行動

診断で副業タイプと出た方は、まずは小さなことから始めるのがベストです。
会社員に人気の副業は、次のようなものがあります:

  • ブログ・アフィリエイト:月数万円〜の収入を狙える副業の王道。ただし収入を得られるまで多くの時間が必要。
  • ココナラ・クラウドワークスなどのスキル販売:デザイン・ライティング・相談など多彩な仕事があり、自分の持っているスキルを生かせば短期間で高収入が得られる。
  • 動画編集・画像生成:AIやYouTube需要の拡大で、報酬単価も高め。いまスキルがなくても学習する価値が高い。

まずは「月1000円」を目指してみましょう。1000円では欲しい収入には全然足りないと思うかもしれませんが、今までやったことがないことに挑戦と行動をしなければ1000円ですら手に入らないのです。逆に言えば1000円でも手に入れることができれば、あとは伸ばしていくだけとも言えます。もし副収入があまり得られなくても、経験と実績が積み上がれば、それが転職や独立の武器にもなります。

参考となる記事:AIイラストを使った副業で稼ぐ方法3選

スキル不要でも始められる副業

「副業に挑戦したいけど、特別なスキルがない…」
あなたはそう感じているかも知れませんが、実はスキル不要ではじめられる副業も数多く存在します。特に以下のような副業は、初心者でも参入しやすく、継続することで収入を伸ばしていくことも可能です。

✅ 1. ポイ活(ポイント活動)

スマホ1つで誰でも始められる副業の定番です。ポイントサイトに登録して、アンケートに答えたり広告をクリックしたりするだけでポイントが貯まり、現金やギフト券に交換できます。

  • 隙間時間にできる
  • リスクゼロ・無料で始められる
  • 月に数千円〜数万円も可能

✅ 2. フリマアプリで不用品販売(メルカリ・ラクマなど)

家にある使っていない物を、フリマアプリで販売するだけ。
スマホで写真を撮って出品するだけなので、スキルも特別な知識も必要ありません。

  • 初期費用ゼロ
  • 売れるものは意外と多い(古着・本・雑貨など)
  • 慣れてきたら“せどり”や“転売”にもステップアップ可能

✅ 3. ブログ・SNS発信(収益化は後からでもOK)

意外に思われるかもしれませんが、スキルゼロからブログやSNSを始めることも立派な副業の第一歩です。最初は日記や趣味の発信から始めてもOK。徐々に読者が増えれば、広告収入やアフィリエイト収益につながっていきます。

  • 将来の資産型副業にもなる
  • 継続力があればOK
  • 学びながら収益化できる

転職タイプのあなたにおすすめの行動

転職タイプの方は、「とりあえず求人を見る」ことから始めるのがおすすめです。なぜなら、現状よりも条件の良い企業がどれだけあるのかを知ることで、転職に対する不安が減るからです。
具体的には次のようなステップを意識して進めていきましょう:

  1. 自己分析を行い、スキルや実績を言語化する
  2. 転職エージェントに登録して求人を探す
  3. 面接対策・職務経歴書の改善を行う

特に年収アップを狙うなら「業種は同じでより高給な職種に変える」「職種は同じでより平均給与の高い業界を選ぶ」「成長企業に行く」などの視点が重要です。

転職で失敗しないためのポイント

転職は年収アップやキャリアアップの大きなチャンスである一方、「入ってみたら合わなかった」というミスマッチのリスクもあります。そうした失敗を防ぐには、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

1. 転職の「軸」を明確にする

何のために転職したいのかを自分の中で明確にしましょう。「年収を上げたい」「働き方を変えたい」「スキルを活かしたい」など、自分が大切にしたい軸を持つことで、ブレない判断ができます。

2. 情報収集を怠らない

求人票だけでは分からない職場の雰囲気やリアルな業務内容も、口コミや面談でしっかりチェックしましょう。「残業の実態」や「上司のタイプ」など、働き方に直結する情報は事前に知っておくべきです。

3. 条件面だけで判断しない

給与や福利厚生などの条件面は重要ですが、それだけで決めると後悔しやすくなります。「どんな人と働くか」「どんな仕事を任されるか」などの“中身”にも注目しましょう。

転職を成功させるためには、ただ活動量を増やすのではなく「戦略的な判断」が必要です。次にご紹介する「転職エージェント」を活用することで、この戦略をプロの視点でサポートしてもらえます。

転職エージェントの活用法

転職活動を効率よく進めたいなら、転職エージェントの活用は欠かせません。求人探しから面接対策、条件交渉まで、すべて無料で支援してくれる心強い存在です。

ここでは、エージェントを有効に使いこなすための3つのポイントを紹介します。

1. 自分の希望を正直に伝える

「年収を上げたい」「リモートで働きたい」「人間関係の良い職場がいい」など、自分の本音をエージェントにしっかり伝えましょう。希望を曖昧にすると、ミスマッチの求人を紹介されることもあります。副業をするための時間がほしいなど、転職先企業には言いにくいことでも転職エージェントなら公平な目線でのアドバイスをくれますので、できる限り考えていることは共有してください。

2. 複数のエージェントに登録する

エージェントごとに扱っている求人や担当者の質が異なるため、少なくとも2~3社に登録して比較するのがおすすめです。私は年収1000万円以上の転職を成功させていますが、そのときには10社に問い合わせをして、そのうち5社のエージェントと深く付き合って転職を進めました。それぞれの担当者の提案スタイルを見極めることが、良い転職に直結します。

3. 担当者は「合わなければ変える」

合わない担当者に当たってしまったら、遠慮なく担当変更を申し出ましょう。あなたの人生を左右する転職ですから、信頼できるパートナーと進めることが最も重要です。転職エージェントは「受け身」で使うのではなく、自分の判断力をサポートしてくれるプロとして活用することで、納得のいく転職が実現しやすくなります。

副業と転職を組み合わせる「ハイブリッド戦略」もある

収入アップまでのロードマップ(副業・転職)

実は多くの成功者が実践しているのが、副業と転職を組み合わせるハイブリッド戦略です。

  • まずは副業でスキルを磨く
  • 副業の実績をもとに、希望する業界や職種に転職する

この流れなら、キャリアの軸がぶれることなく、年収もスキルも一気に伸ばせる可能性があります。逆に以下のように副業のために転職することでも大きな成果を得ることができます。

  • 残業が少なく副業に割く時間が取れたり、副業に役立つスキルの身につく会社に転職する
  • 転職した会社で得たスキルを使ったり、増えた自由時間で副業の収入を増やす

「副業 → 転職」「転職 → 副業」のどちらも勝ちパターンがありますので、自分がどちらのほうが上手く進められるか、という順序を意識して行動すると、将来的な自由度が大きく広がります。

副業と転職の違いを理解して、最適な選択を

副業と転職、どちらにもメリットとデメリットがあります。大切なのは「自分の性格」「現状」「目指す未来」に合った道を選ぶことです。まずは診断で自分のタイプを確認し、小さな行動を起こすことから始めてみましょう。

年収アップへの第一歩は、この記事を読んだ“今”できる行動をすることです。

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