画像生成AIを使うことで、AIイラストを使い副業で稼ぐことが非常に簡単な時代となりました。
AIイラストを使った副業には多くのメリットがあります。まずは何といっても高品質なイラストを手軽に作成できる点です。AIツールを使用することで画力やスキルがなくてもプロレベルの作品を生成できるため、初心者でも簡単に始められます。
次に、時間と手間を大幅に削減できる点です。AIツールは高速でイラストを生成するため、他の仕事と並行して副業を行うことが容易です。また、修正や調整も簡単に行えるため、効率的に作業を進められます。
さらに収益化の多様性も魅力です。AIイラストは直接販売や依頼内容に合わせたイラスト制作だけでなく、NFTやサブスクリプションモデル、グッズ販売など、多岐にわたる収益化手段があります。特にNFTは販売することができれば高利益率を実現できるため、クリエイターにとって有利です。
加えて、SNSを活用することでフォロワーを増やし、安定した収益を得ることも可能です。ファンによるコミュニティを形成することで、長期的な収益確保につながります。
最後に、多様なイラストスタイルに対応できる点も大きなメリットです。AIイラストは実写でもイラストでも対応可能で、クライアントやファンのニーズに応じた作品を提供できます。これにより、幅広い市場にアプローチできるため、ビジネスチャンスも広がります。
こうした画像生成AIのメリットを生かしたAIイラスト作成による副業の方法をご紹介します。
画像生成AIツールは何を使えばよいか
Midjourney、Stable Diffusion、DALL-E3(ChatGPT)、Adobe Fireflyといった画像生成AIが商用利用も可能なツールです。特にStable DiffusionをハイスペックPCを使ってローカル環境で大量にAI画像生成をするのが効率が良いとされています。ただしStable Diffusionで利用するモデルによって絵柄が違ったり商用利用の可否範囲が違ったりするので、モデル選びはCivitAIといったモデル検索サービスを利用してじっくりと探してください。
AIイラストを使った副業で稼ぐ方法
紹介するAIイラストの副業で稼ぐ方法は主要な方法です。これからAIイラストで収益を得る新たな方法がどんどん開発されると考えられるため、継続的な情報収集を行うことで稼ぐチャンスは広がっていきます。まだ発展途上であることを踏まえながら、早速どんな稼ぐ方法があるか見ていきましょう。
クラウドソーシング
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでAIイラストの受注を行うことで、安定した収益を確保するのが堅実な方法です。特定のクライアントからの依頼を受けて信用を得ることができれば、継続的な仕事の受注へと繋げていくことが可能です。
※ココナラでは「AIによるイラスト作成を行うサービス」は出品禁止行為とされていますので注意
まずはクラウドソーシングサイトへの登録し、プロフィールを充実させましょう。自身のスキルや経験、AIイラストの過去作品などを詳しく記載することで、信頼性を高めることができます。ポートフォリオとしてAIで生成したイラストを複数掲載する場合、さまざまなスタイルやテーマの作品を見せることでクライアントのニーズに応えやすくしましょう。
すぐに募集されている業務を探すのも良いですが、まずはやはりクリエイターとしてライバルの価格を参考にし、自分のスキルや作業時間に見合った価格を設定してクライアントから直接依頼をもらえるようにしましょう。単なるAIイラスト作成だけでなく、ポスター作成、電子書籍作成など、AIイラストを活用してできるサービスも合わせて記載するようにします。
クリエイターとして仕事を受注できるように登録ができたら、現在募集されているAIイラスト制作の案件を探しましょう。「AIイラスト」「Stable Diffusion」「AI画像生成」といったキーワードで検索すればさまざまな案件が見つかります。納期を守ってAIイラストを納品できれば、継続的な業務依頼をもらえることもありますので、長期的に信頼関係を築けていけそうな案件を探してみましょう。
NFT作成・販売
NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を用いてデジタルアートやコンテンツの所有権を証明するためのもので、データに所有権をつけて売買できるようにする技術です。NFTを利用することで作成したデジタル作品が唯一無二であることを証明でき、その価値を保つことができます。AIイラスト作成においてNFTがどのように利用されるかを具体的に解説します。
唯一性と所有権の証明
AIイラストはデジタルデータであるため、簡単にコピーが可能です。しかし、NFTを使用することで、イラストのオリジナルを唯一無二のものとしてブロックチェーン上に記録できます。これにより、所有者が誰であるか、どのように所有権が移転したかを透明性をもって確認できます。
2. 収益化の方法
NFTとしてAIイラストを販売することで、通常のデジタルアート販売よりも高い収益を得ることが可能です。NFT市場ではデジタルアートの取引が活発に行われており、特にユニークで魅力的な作品は高額で取引されることがあります。これにより、クリエイターはより高い収益を期待できます。
3. 二次販売とロイヤリティ
NFTの大きな特徴の一つに、二次販売時にもクリエイターにロイヤリティが支払われる仕組みがあります。初回の販売時だけでなく、作品が再販売されるたびに収益を得ることができるため、長期的な収益源となります。通常、ロイヤリティの割合はクリエイターが設定でき、多くの場合10%程度に設定されます。
4. マーケットプレイス
NFTの売買は専用のマーケットプレイスで行われます。代表的なマーケットプレイスには以下があります。
- HEXA:NFT初心者向け。日本向けサービスなので売買を日本円だけで完結できます。
- OpenSea:世界最大のNFTマーケットプレイス。仮想通貨、ウォレットが必須で英語でのコミュニケーションが基本です。
- Foundation:デジタルアートが多いマーケットプレイス。かつでは招待制でしたが誰でも参加可能になっています。
LINEスタンプ
AIイラストを販売するのに最も手軽に実施できるのがLINEスタンプ販売です。単価が低いためにスタンプ1セットが売れたときの収益も低いですが、露出が多く分かりやすい実績として見せるにはとても使いやすいです。さっそくLINEスタンプを販売していく手順を見ていきましょう。
1. スタンプのテーマとデザインを決定しAIイラスト生成
テーマの選定:どのようなテーマでスタンプを作成するかを決めます。人気のテーマとしては、キャラクター、動物、感情表現、季節のイベントなどがあります。ただし著作権は侵害しないよう注意して作成してください。
デザインの統一:スタンプ全体のデザインを統一し、一貫性を持たせます。これは、ユーザーにとって使いやすく、見栄えが良いスタンプセットを作成するために重要です。
サイズ:LINEスタンプは基本的に370×320ピクセルのサイズで作成します。
背景:透過背景が好まれますので、PNG形式で保存しましょう。
スタンプの数:LINEスタンプは通常、8個、16個、24個、32個、40個のセットで販売されます。スタンプの数を決定し、その数に合わせてイラストを作成します。
スタンプの表現:各スタンプの表現はバリエーション豊かにし、ユーザーが様々なシチュエーションで使用できるようにします。「ありがとう」「OK」「ごめんなさい」など多用するメッセージを含めておきましょう。
2. LINEクリエイターズマーケットへの登録とスタンプのアップロード
アカウント作成:LINEクリエイターズマーケットにアクセスし、アカウントを作成します。既にLINEアカウントを持っている場合は、そのアカウントでログインできます。
スタンプ情報の入力:スタンプのタイトル、説明文、カテゴリを入力します。これらはユーザーがスタンプを検索する際のキーワードとなりますので、適切に設定します。
スタンプのアップロード:作成したスタンプをLINEクリエイターズマーケットにアップロードします。各スタンプのファイルをアップロードし、適切に配置します。
メイン画像とタブ画像:スタンプセットのメイン画像(240×240ピクセル)とタブ画像(96×74ピクセル)も必要です。これらの画像も用意してアップロードします。
3. 審査申請と販売開始
審査の申請:すべての情報を入力し、スタンプをアップロードしたら、LINEの審査を申請します。審査には数日から数週間かかることがあります。
審査の結果:審査が通過すると、LINEから通知が届きます。これにより、スタンプがLINEスタンプショップで販売開始されます。
プロモーション:スタンプの販売が開始されたら、SNSやブログなどで宣伝し、多くの人に知ってもらうようにしましょう。特にX(旧Twitter)やInstagramでのプロモーションは効果的です。
まとめ
AIイラストを使った副業は他にもありますが、まずは画像生成AIで自分の思い通りの画像を作れるようになるまでAIツールを使い込むことが第一歩です。ChatGPTのDALL-E3のように自然な文章で指示を出せば画像を生成してくれるものもありますが、Stable Diffusionの細かな画像作成の指示ができるプロンプトを使いこなすことで、より希望に近い画像を作れるようになるので、AIツールを使いこなすだけでもライバルから抜きん出ることができます。
ただ、いくら画像生成AIの使い方が上手くなっても1円も稼げないのであれば(自分で利用するという以外では)副業としては意味がありません。ある程度はAIでイラスト制作できるようになったら本記事で紹介した副業で少額でも良いので稼いでみましょう。実際にAIイラストで売上ができることで、世の中ではどんな場合にAIイラストが必要とされているのかが分かり、画像生成AIのスキルアップも無駄なことをしなくて済むようになります。AIイラストを使った副業の第一歩を踏み出してみましょう。
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