こんにちは、カブジュンです。
今週(2025年10月第2週)は、日本株が過去最高値を更新する一方で、米国株が急落するという、まさに「日米の明暗」が鮮明に分かれた週となりました。
この記事では、国内外の株式市場の動きを振り返りつつ、投資家としてどのように行動すべきかを整理していきます。
日本株:高市トレードで日経平均が過去最高を更新
まず注目すべきは、日本株の強さです。10月6日、高市早苗氏の自民党総裁選勝利を受け、市場では「積極財政・成長投資」への期待が一気に高まりました。これを受けて、日経平均株価は一時2,100円を超える急騰を記録。翌7日も上昇を続け、ついに48,000円台を突破しました。

“高市トレード”と呼ばれるこの上昇は、安倍政権時代のアベノミクスを彷彿とさせる展開。
円安基調や防衛・半導体関連などのテーマ株にも資金が流入し、まさに日本市場全体が「絶頂期」を迎えたと言える週でした。

金曜日(10日)はやや調整が入り反落しましたが、それでも終値は48,000円超え。
市場全体を包む強気ムードは続いています。
米国株:トランプ関税再燃でAI・ハイテク株が急落
一方の米国株式市場では、まったく逆の展開となりました。
S&P500、ナスダック、ダウ平均ともに下落。特にナスダックは、AI関連株が中心に売られ、主要3指数の中で最も大きな下落率を記録しました。



背景にあるのは、トランプ大統領の発言です。中国からの輸入品に対して最大100%の追加関税を検討する意向を表明し、さらにアメリカ製ソフトウェアの輸出規制強化にも言及しました。


この「関税ショック」を受けて、投資家は一斉にリスク回避姿勢を強め、米国株は5日連続の下落。週末には大きな売りが膨らむ結果となりました。
明暗を分けた米国個別銘柄:アプライドデジタルとマイクロン
そんな中でも、好決算を受けて株価が急騰した銘柄もあります。
AIインフラ企業のアプライドデジタル(Applied Digital)は、売上高が前年同期比で84%増という好業績を発表。年初からの株価は4倍以上に上昇し、AI関連需要の恩恵を最も受けている企業の一つとなりました。

一方で、先週まで上昇していた半導体大手マイクロン・テクノロジー(Micron Technology Inc)は、全体相場に押されて一時的に下落。

ただし年初来では依然として堅調であり、半導体市況の回復期待を背景に、長期的な強気見通しは維持されています。
カブジュンの資産ポートフォリオ:トランプショックで150万円の減少
私自身のポートフォリオでも、トランプ発言による下落の影響は大きく、評価額ベースで約150万円の減少となりました。

それでも米国個別株の保有比率は全体の7割近くを維持しており、焦って売却するつもりはありません。短期的な値動きよりも、長期的な成長トレンドを見据えて保有を続けます。
下落局面こそ「学びとチャンス」──バフェットの教えから学ぶ
こうした下落時にこそ、冷静な判断が求められます。
私が参考にしているのは、ウォーレン・バフェットの投資哲学です。
「周りが恐れているときこそ貪欲に」
「株式市場は、せっかちな人から忍耐強い人へと富を移す場所だ」
短期の値動きに一喜一憂するのではなく、企業の本質的価値に焦点を当てること。
それが長期的なリターンを最大化する最善の方法です。
ここでおすすめの書籍として、バフェット哲学をマンガ形式で学べる
『バフェットの投資哲学が3時間でマスターできる本』があります。
導入部分をマンガで学び、より詳しい解説を本文で読むことができるので、非常にタイパ(タイムパフォーマンス)の良い本です。株式市場が荒れていると、どうしても投資スタイルを変えたくなりますが、この本だとサッと読み直せて、長期目線での投資スタイルの大切さを思い出しやすいです。内容の本格さと手軽さは、本当に重宝しています。

そして、より実践的に理解を深めたい方には『史上最強の投資家 ウォーレン・バフェット』を挙げておきます。
バフェット氏の書籍はたくさんありますが、この本は2024年発行と比較的新しく、最近の事例や環境を踏まえた内容になっています。AIなどのテクノロジーで数年の時間が経つだけでも投資環境は大きく変わってしまうので、今の時代に合わせた考え方を学べるのは大きな利点です。

「父が娘に伝える30の投資の教え」から学ぶ、長期投資の真髄
もう一冊、投資家の心を整えてくれる名著が
『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。

この本では、
「短期的な値動きに惑わされず、長期的に“ただ保有し続ける”ことの重要性」
が繰り返し説かれています。
株価が下がっているときほど、
「同じ金額でより多くの株を買えるバーゲンセール」と捉え、積立や買い増しを続けること。
これこそが長期的に資産を増やす王道の投資戦略です。
まとめ:トランプ関税ショックでも慌てず、下落はチャンスと捉える
今週の市場は、日米で明暗がくっきり分かれた週でした。
しかし、こうした変動こそ投資家にとっての試金石。
トランプ関税リスクが再燃しても、
「慌てて売らず、保有を続ける」
「下落局面を買い増しのチャンスと捉える」
この姿勢が、長期的なリターンを掴む鍵になります。
カブジュンについて
私は2006年に企業型DCで投資を始め、2007年から不動産投資にも着手。現在は会社員として働きながら、株式・不動産・積立NISA・iDeCoなどを組み合わせた資産運用を行っています。
「成長に投資する」をテーマに、YouTubeチャンネルやブログを通じて個人投資家目線の情報を発信中です。
もしこの記事が参考になったら、コメント・シェア・チャンネル登録をしていただけると嬉しいです。
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