こんにちは、カブジュンです。
今週(2025年9月27日〜10月3日)は、「閉鎖・利下げ・TOB」という3つのキーワードが市場を大きく揺らした一週間でした。
アメリカでは政府機関の閉鎖が発生し、日本ではオリックスによるTOB(株式公開買付)が発表されるなど、投資家心理に影響を与えるニュースが続きました。この記事では、日本株と米国株の動きを振り返りながら、今後注目すべきポイントを整理していきます。
日本株:日経平均が最高値を更新、TOB関連株が急騰
10月3日、日経平均株価が再び最高値を更新しました。
利下げ観測やAI需要拡大への期待を背景に、投資家の買い意欲が強く、海外勢の資金流入も続いています。

特に注目を集めたのが、オリックスによるソフトウェア開発企業へのTOB(株式公開買付)発表です。

オリックスはデジタル分野の強化を目的に、1株あたり2,500円という高水準での買付を発表。
このニュースを受け、対象企業であるアイネット(9600)の株価は発表直後に+400円のストップ高を記録しました。

年初来チャートで見ると1800~2000円のレンジ相場を抜けて、週明けにTOB価格に近づく形で株価は上昇を続ける見込みです。

株価が好調を維持している市況のなか、企業再編や買収による株価急騰が起こりやすい環境となっているので、企業買収の観点で株を仕込んでおくのはチャンスがありそうです。特にAI・IT関連企業は、今後のM&Aによる再評価余地が大きく、個別株投資のチャンスが拡がっています。
米国株:利下げ観測と政府閉鎖リスクが交錯
米国市場では、S&P500も史上最高値を更新しました。
AIや半導体関連への資金流入が続いており、ナスダック主導の上昇が鮮明です。

一方で、懸念材料となったのが政府閉鎖(Government Shutdown)です。
予算協議が難航し、一部の政府機関が閉鎖されたことで、重要な経済統計の発表が停止。
これにより、市場では「データ不足による先行き不透明感」が広がりました。

先月9月に確認済みのFRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を引き下げをした、という事実から、景気減速の兆しが意識される中ではありますが、「追加利下げが進む」という期待が株価を押し上げています。

ただし、これはあくまで“期待先行”の動きであり、実体経済の鈍化が現れた場合には反動も考えられます。
米国個別株:AIとリチウム関連が引き続き強い
インテル(INTC)
インテルは3週連続で株価上昇。

米国政府やエヌビディアの支援を受け、半導体産業の再編期待が高まっています。
年初来では底打ちから回復基調で、長期的な業績改善が見込まれます。

エヌビディア(NVDA)
AI需要の拡大を背景に、引き続き強い上昇トレンド。
一時は中国向け輸出制限で停滞しましたが、規制緩和や輸出許可により再び上昇軌道へ。
世界中の投資マネーがAI分野に集まっています。

マイクロン・テクノロジー(MU)
メモリ市場の回復を背景に、過去最高の売上高と純利益を更新。
AIサーバー需要の拡大で、DRAM・NAND市場の需給改善が進んでいます。

Lithium Americas(LAC)
リチウム関連株の中でも特に注目を集めたのがLithium Americas。
9月下旬に米国エネルギー省が同社へ5%出資を決定し、
加えて4億ドル超の融資支援を発表したことで、株価は2週間で約3倍に急騰しました。
リチウム供給網の国内回帰という政策テーマが、市場を押し上げています。


Sigma Lithium(SGML)
同じくリチウムセクターのシグマ・リチウムも堅調。
リチウム価格の底打ちを背景に、資源関連株全体が回復基調にあります。

カブジュン:今週の投資ポートフォリオ
シグマ・リチウムの上昇が寄与し、金融資産は前週比+50万円増加しました。

米国個別株の比率が全体の7割を占め、依然として高リスク・高リターンの構成を維持しています。長期では「成長に投資する」という軸のもと、AI関連を中心に投資を継続予定です。

ピーター・リンチ流「6分類」で見る投資戦略
ここで名著から学ぶ、いまの時代に値上がりする株の見つけ方について。
伝説の投資家ピーター・リンチは、株式を6つに分類していました。
このうちAI時代でも通用する考え方として、大きく株価が動く「④急成長株」「⑤市況関連株」「⑥業績回復株」の3つは注目です。AIの進化により、業績が急回復する企業や新しい市場を開拓する銘柄が多数登場しています。この考え方は今の市場にも非常によく当てはまります。


AI時代に考える「投資と労働」のバランス
ファンドマネージャー奥野一成氏の著書『武器としての投資』では、短期的な売買ではなく“オーナーとして企業を長期保有する視点”が重要だと語られています。

AIが加速する今こそ、株式投資だけでなく、自分自身への投資=スキルアップにも力を入れるべき時代です。「お金」と「時間」をどちらも資本として活かす意識が、これからの成長を決定づけます。株式投資だけではなく、自分自身も含めたトータルで経営者目線を持ちたいものです。
まとめ:閉鎖・利下げ・TOBが生んだ“チャンスの週”
今週は、「閉鎖・利下げ・TOB」という3つの出来事が市場を揺らしました。
短期的には不安定な要素もありますが、長期的に見ればAI関連や資源関連などの成長分野が確実に存在感を高めています。
今後は以下のテーマを注目ポイントとして注視していきたいと思います。
- FRBの追加利下げの有無
- 政府閉鎖リスクの収束
- 日本企業の再編・TOBの投資チャンス
カブジュンの簡単な自己紹介
私は2006年に投資を始め、2025年から米国株投資を再開しました。
株式と不動産を両輪に「成長に投資する」をテーマとして活動しています。
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