「副業OKな会社に転職したいけど、どうやって探せばいい?」
「求人票には“副業OK”って書いてないし、面接で聞くのも不安…」
副業が多くの人で行われるようになってきたとはいえ、“実際に副業しやすい会社”はまだ限られています。単純に残業が多いために副業をする時間が取れなかったり、監査法人の会計士や公務員など職業の特性上で副業が一切禁止されていたりと、副業ができる環境が整っている会社員はまだ少数派です。
とはいえ、正しく探せば残業が少なくて副業しやすい職場や、積極的に副業を応援してくれる企業は確実に存在します。本記事では、副業OKな会社の見極め方・狙い目の業界・具体的な企業例をまとめてご紹介。「副業と両立できる理想の働き方を手に入れたい」人のための、転職成功ガイドです。
副業OKな会社に転職したい人が増えている切実な理由
副業が当たり前になりつつある一方で、「うちの会社は副業NG」「実質禁止」という企業もまだまだ多く存在します。「副業で収入を増やしたい」「将来のためにスキルを磨きたい」と思っても、今の職場が副業に批判的だと実現は難しいものです。
そもそも副業をしようと思う原因や、副業が必要になる切実な理由として、本業の給与収入がほとんど増えないのに、米の急激な価格上昇など食料や消耗品などの価格が上がり続けることで、生活費が上がり生活が苦しくなる一方であるという日本の厳しい環境があります。そのため共働き世代は増え続けており、さらに副業まで行うことで生活費を確保しようとする人が多くいるわけです。
転職による年収アップを狙うと同時に、「副業OK」を転職条件に含める人が急増しています。他の副業OKとしている企業への転職をしようとする理由はさまざまあり、一覧としてまとめると以下の通りです。

- 副業で実績が出てきたので本格化したい
- 給与収入意外の収入源がほしい
- 将来に向けてスキルを磨いておきたい
- 独立・起業の準備をしたい
一方で、副業を禁止・もしくは推奨してない企業はまだ多く、「副業がバレたら評価に影響が出るかも…下手をすると就業規則違反で処分もありうる…」と悩んでいる人も少なくありません。こうした背景から、副業OKな会社への転職は、人生の選択肢を増やしこれからの時代を生き抜くために必要なキャリア戦略として注目されているのです。
副業OKな会社の見極め方|求人票でチェックする3つのポイント
①「副業可」や「副業支援制度あり」の記載
求人票の「福利厚生」や「特徴」欄に以下のような文言があれば、転職候補先としてキープしておきましょう。
✅ 副業可
✅ 副業・独立支援制度あり
✅ 複業・兼業許可制
ただし記載がなくても実質OKな会社も多いため、以下の別の方法でも確認する姿勢も大切です。
②口コミサイトを活用する(OpenWorkなど)
OpenWorkや転職会議などの口コミサイトで、実際の社員が副業についてどう感じているかを確認しましょう。
✅ 「副業」+「会社名」で検索
✅ 「自由な働き方」「スキルアップ補助」「学習サポート」などの記述もチェック
ただし情報が古い場合もあるので、最新の状況はエージェントを通じての確認や、企業の人事部に確認をするようにしましょう。口コミの書き込み日を確認することも地味ですが大切です。
③転職エージェントに聞く
副業ができるかどうかは求人票には載らないこともあるため、転職エージェント経由で聞くのが一番安全かつ確実です。自分で転職先候補の企業に直接聞いてしまうと、本業でろくに働かないのに副業に注力するのかと思われたり、書類選考に入る前の段階で足切りされてしまったりと、どうしても副業ができるかの確認はリスクがあります。
そこで副業についてフラットな立場で接してくれる転職エージェントは貴重な存在です。あなたの副業についての考えや取り組んでいる状況について、ウソやごまかしはせず誠実に話すことによって、履歴書・職務経歴書や面接でどんな風に伝えればよいのかアドバイスがもらえます。また転職先企業の候補として副業の可否について、選考に影響がないようにさりげなく確認してもらえるのです。
さらに運が良ければ「副業経験があることをポジティブに評価してくれる企業」「副業を推奨していて公言しても大丈夫な企業」を紹介してくれることもあります。
副業しやすい業界・職種の特徴
ここで副業がしやすい業界や職種について確認していきましょう。
✅ 1. IT業界(エンジニア・Webデザイナー・マーケター)
リモートワークが進んでおり、副業文化が浸透している企業が多いです。最近はオフィス勤務への回帰が叫ばれていますが、完全なオフィス勤務に戻っている訳ではなく、特定の曜日はリモートワークを許可していたり、フルリモートワークが続いている企業がまだあります。また成果主義の会社も多く、成果さえ出すことができていれば時間の融通が利くので、副業の時間を作り出しやすいという職場もあります。
✅ 2. コンサル・士業・専門職
独立を前提としている人が多くいるため、副業でスキルを深めたり、独立前の準備がしやすいです。ただし監査法人など顧客情報を知り得てしまうため、副業や投資を禁止されるのが原則となっている業種・職種があるため事前調査は必要です。逆に明確に禁止されていなければ、副業OKとなっている企業が多いため狙い目です。
✅ 3. メディア・広告業界
クリエイティブ業務は外部委託することが多く、業務委託や副業的な案件も豊富。社風も比較的自由まため、副業をする環境としては恵まれています。ただし残業が多い業界であるため、副業のための時間づくりができるかどうかが大きなポイントです。
✅ 4. 一部ベンチャー企業
ベンチャー企業のイメージとして、生き残るために長時間残業が当たり前で、副業をする余裕すらないというのはひと昔前の話です。確かにまだ忙しいベンチャー企業が多いのはそうですが、一定の時間で勤務を終了することを推奨している企業が徐々に増えています。忙しい職場でも副業をすることで業務に支障がなければ問題視されません。ただし個人の裁量が大きい反面、副業を頑張るためにも本業で結果を出していることは必須です。
副業OKの企業実例(口コミ・求人データより)
サイボウズ株式会社
複業(副業)推奨。実際に副業・起業している社員多数。制度化されています。
GMOインターネットグループ
→社員の成長を目的とした副業・複業を支援している。以前はリモートワークも可能で副業しやすい環境でしたが、リモートワークは理由が明確な場合の許可制になっています。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
「本業に支障をきたさない」「会社に迷惑をかけない」「健康時間の管理を厳守する」の3原則を守ることで副業が許可されています。副業を許可することで離職率が下がったという利点を会社として感じているようなので、今後も副業ができる環境は守られるでしょう。
面接で副業をどう伝える?注意点とポイント
副業をしていることを伝えるべきか、迷う方も多いと思います。以下の点に注意しましょう。
✅ 面接で伝えても大丈夫な内容
- 「デザイン実務のスキルアップのために業務外で取り組んでいます」
- 「セミナー講師は本業のイベント業務に活かせる経験として行っています」
- 「業務時間外に限定し、本業に支障がないように配慮しています」
あくまで“本業が最優先”という前提で話すことがポイントです。
❌ NGな伝え方
- 「副業が本業より大切です」
- 「独立のために副業しています」※独立を推奨している会社・業界はOK
- 「副業収入の方が多いです」
こうした本業に集中できるか不安を与える発言は避けましょう。
副業OKな会社に転職するためのステップ
- 転職エージェントを活用し副業を続けたい(副業をしたい)ことを伝える
- 副業しやすい業界・職種や、副業OKを公言している会社をリサーチする
- 口コミ・求人票・転職エージェントで副業について明記されている情報を収集
- 採用面接では基本的に副業の話はしない・スキルアップの一環など限られた場合だけ話す
- 転職後の生活サイクルで副業に時間を割けるか、自分のライフスタイル全体を見直す
まとめ:転職で副業しやすい環境を手に入れよう
副業を本格化させたいなら、まずは副業に集中して取り組める環境を整える=副業OKの会社に転職することが最も現実的な第一歩です。また昨今の働き手の不足により、転職によって年収が上がることが多くなっており、収入を増やすために副業をしているなら、本業の収入も上がることで、副業のための転職は一石二鳥といえる手段になり得ます。
単に収入が増えるだけではなく…
- 収入の複線化によりリストラなど非常時の対応の幅が広がる
- 結果として精神的な余裕が生まれる
- 会社に依存しないことで本業も伸び伸びと働くことができる
…といった副次的な効果も期待できるのです。情報を正しく集め、しっかり比較・確認しながら、あなたにとって理想的な「本業×副業」の働き方を実現しましょう。
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